*お陰様で55周年記念行事は無事終了しました。ご協力ありがとうございました。
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「済州島四・三事件」55周年を迎えるにあたって

 このたび私たちは2003年4月10日、11日の両日、東京において「済州島四・三事件」55周年記念事業として、韓国国務総理所属 済州四・三事件真相調査企画団の梁祚勲氏を招いての講演と、済州島から劇団「ハルラサン」をお迎えしてマダン劇の夕べを企画しております。
思い返せば、「四・三事件」をめぐる真相究明と名誉回復への道のりは、厳しくつらい闘いの連続でした。その結果、韓国では「四・三特別法」が施行され、今まさに国家の力によってその真相究明と犠牲者の名誉回復がなされるにいたりました。今回の意義深い55周年記念事業へむけて、多くの方々のご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。


Lee jungsub

呼びかけ文

 済州島民の積年の願いを込めた、歴史的な「四・三特別法(済州四・三真相究明および犠牲者名誉回復に関する特別法)」が制定されて早3年の歳月が過ぎようとしています。そして、2003年、私たちは「済州島四・三事件」55周年を迎えます。
 済州島四・三事件は、私たち民族の現代史における最大の悲劇の一つですが、事件そのものの凄惨さもさることながら、その後の半世紀以上にわたる事件の問題解決への道のりも苦難に満ちたものでした。「四・三特別法」は、そうした四・三の真相究明を求める長年の取り組みの成果を現すものであるとともに、同法公布と同じ年(2000年)に実現した南北首脳会談に象徴される民族の和解・和合への一里塚でもあると言わねばなりません。
 ところで、この特別法は、「大韓民国在外公館」に犠牲者とその遺族の被害申請を受け付ける「申告処」を設置するように定めています。この条項は、同法が、在日社会での四・三関連の取り組みにもこのうえない礎となることを意味し、事実この間、特別法の規定に則って、この日本でも被害者申告への呼びかけや体験者に対する聞き取り調査が実施されました。
 かつて四・三が歴史の闇に封じられようとしていた頃、この問題を執拗に問いつづけたのは、まさに在日社会の心ある人びとでした。しかし、そうした先駆けとしての栄誉にもかかわらず、特別法制定以後の在日社会での取り組みは、その目的を充分に達成しえたとは言いがたい状況にあると言わざるをえません。
 こうした不十分さへの反省を踏まえ、私たちは、このたびの55周年事業の取り組みを、在日社会のあらゆる組織や個人に開かれた和合の基礎の上に築くことを目指し、ここに済州島四・三事件55周年事業実行委員会の結成にいたりました。四・三の問題解決への取り組みは、民族の和解・和合の基礎のうえに行われるべきであるとともに、その取り組みの前進自体が在日社会の真の和解・和合に大きく貢献するものと、私たちは、確信してやみません。
 また、四・三を東アジア史、世界史の中に位置づけ、分断祖国の解放後史、戦後日本史などを再検証していく一歩としていきたいと思います。私たちの取り組みへの、一人でも多くの方々の理解と参加を、ここに呼びかける次第です。

2003年1月 済州島四・三事件55周年事業実行委員会
共同代表: 金 石範/ 梁 石日/ 李 徳雄/ 梁 明圓/ 金 秀吉/ 文 京洙

賛同人(2003年4月3日現在)

団体
在日本済州道民協会、在東日本朝天里民会、荒川アリラン長寿会、赤門会日本語学校、高麗物産

個人
小田切 督剛 小野 悌次郎 関谷 興仁 山中 雅子 原田 克子 高橋 至 安守榮 姜在彦 高元芳 丸川 哲史 魏良福 申恵子 藤本 治 鄭暎惠 米谷 匡史 清水 澄子 元静美 田嵜 ル 佐野 達雄 丁 章 李美貞 姜 徹 高橋 哲哉 松村 和子 呉充功 大下 敦史 李修吾 姜英植 金正振 白泰成 申暢植 李明哲 金希鏡 文一皓 座間 和緒子 村上 尚子 羅基泰 石岡 順 呉ピルヒョク 金早雪 金弘茂 針生 一郎 金重明 ゙智鉉 韓聖R 駒込 武 金 栄 蝦名 剛 文純實 李昌順 朴忠佑 金光成 邵龍珍 兪 晶 川見一仁 韓泰淑 金英哲 金文銓 金文子 金斗崇 梁正彦 宋元進 李在昊 今川徹 朴金萬 尹弼暎 申俊容 申龍守 金宗徹 韓 哲 呉成允 尹テジン 梁禧仲 黄俊郭 玄正善 李修市 鄭慶倍 高明功 康成柱 安春錫 小西 明子 高英姫 本山 謙二 金美仙 榎本 勝 呉賛益 金一恵 呉元京 左寿良 朴敏鎬 金政夫 玄光洙 洪昌憲 姜新樹 杉原 達(敬称略)

梁祚勲(ヤンジョフン)氏の紹介

 1948年、韓国・済州島生まれ。済州大学校卒業、東国大学校大学院に学ぶ。1972年より『済南新聞』『済州新聞』『済民日報』などの新聞社に勤務。
  『済民日報』では『済州民衆運動史 四・三は語る』(日本語訳『済州島四・三事件』新幹社)の「四・三取材班」班長を務める。2000年より、韓国政府直属の「済州四・三事件真相調査企画団」の団長。



ノリペ・ハルラサンの紹介


 劇団 ノリペ・ハルラサンは、1987年に韓国・済州島で結成されました。以来、韓国固有の「マダン劇」専門劇団として済州島はもちろん、韓国全土で活躍しています。
 特に、済州島民の悲劇的出来事である「済州島四・三事件」を数多く作品化し、その真相究明と名誉回復のために長年努めてきたことで、韓国では高く評価されています。なかでも「四月クッ・ハルラサン」及び小田実原作「アボジを踏む」の全国巡回公演と日本公演は、多くの人々に感動を与え涙を誘いました。
  今回の総勢22名による東京招聘公演「漢拏の慟哭」は、「済州島四・三事件」で最も悲劇的であったといわれる済州島の或る村の物語です。

 すばらしい劇団ノリペ・ハルラサンの公演を是非ご覧ください。

>> マダン劇を楽しく見るために


掲載記事の紹介

● コリアニュース 2003年3月7日付
● セヌリ57号(2003年3月) P79
● 朝日新聞 2003年3月24日付(夕刊)4面・[黒板]
● 情況 2003年4月号 P258
● 朝鮮新報 2003年3月26日付
● 歴史地理教育 2003年4月号 P64-69(金石範「済州島四・三事件の復活」)
● 朝日新聞 2003年3月29日付 33面[マリオン・舞台]
● 月刊アリラン 2003年4月号 P68
●  朝鮮新報 2003年3月31日付 1面
●  民族時報 2003年4月1日付 3面
●  朝鮮新報 2003年4月2日付 6面
●  民団新聞 2003年4月2日付 6面
●  ふぇみん 第2688号(2003年4月5日付)8面
●  コリアニュース 2003年4月4日付 2面・社説、5面・社会
●  東洋経済日報 2003年4月4日付 8面
●  ぴあ 2003年4月14日号 P209




日時
2003年 4月 10日(木) 午後6時より (午後5時30分開場)
         11日(金) 午後6時より (午後5時30分開場)
場所
東京/日暮里サニーホール(JR日暮里駅 徒歩1分)
JR山手線・京浜東北線・常磐線、京成本線 日暮里駅 南口から徒歩1分
ホテルラングウッド4階

料金
おとな 2,000円 /  大学生 1,000円 /  中学・高校生 500円

・・・実行委員会では、55周年事業にあたって賛同人を募っております。
「呼びかけ文」にご賛同いただき、賛同人に加わってくださる方は、<一口 10,000円(何口でもかまいません)>にてお振り込みください。賛同人には「講演とマダン劇」の優待券2枚を差し上げます。詳しくは事務局にお電話にてお問い合わせください。
郵便振替 (加入社名)新幹社、(口座番号)00170-3-26306  4・3事件

03/2/1
済州島四・三事件55周年事業実行委員会
  事務局(新幹社) 〒112-0001 東京都文京区白山2-27-8 白山ハイツ2F
TEL:03-5689-4070  FAX:03-5689-2988
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